一番身近にいたお母さんに慰めてほしい

赤ちゃんは、誰でもいいからミルクをくれ、誰でもいいからおむつ替えてくれ、誰でもいいから眠らせてくれ、と思っているでしょうか。いいえ、そうではありません。赤ちゃんはお母さんの胎内にいたのです。

一番安心できるのはやはり、どんなお母さんでも「お母さん」です。おっぱいやおむつ、睡眠といったものは、「お母さんに」何かしてもらいたい、という媒介物であって、けっして、お母さんをこき使っているのではありません。ただ、お母さんの胎内にいた頃とずいぶん変わってしまった、今の外界での生活に対応できていないだけです。ですから、不安とストレスがかかってしまっていて、一番身近にいたお母さんに慰めてほしい、それだけなのですね。

「この子はもう、世話ばっかり焼かせて」と憤る人もいるでしょう。仕事が忙しい、人生の歯車がうまく回らない、夫や姑と喧嘩した、いろいろあります。でも、それを赤ちゃんのせいにしてはいけません。計画出産がうまくいかなかった、それによって別の何かが計画通り進まなかったとしても、それは、誰のせいでもありませんし、責任転嫁できるものでもありません。赤ちゃんは何もできない無力なものと思うから、余計に腹が立つということもあります。でも時々、すべてを見透かされているような、そういう気持ちになること、ありませんか?赤ちゃんの澄んだ眼をじっと見ていると。赤ちゃんは、いつでも味方になり、いつでも慰めてくれ、いつでも勇気づけてくれる「お母さん」を頼って、この世に生まれてきたということを、どうぞお忘れなきように。

メニュー