脳にとってもよいので、ぜひ利用したいもの

赤ちゃんを抱っこしすぎると、抱き癖がついて大変よ、などと年配のおばさんから言われたことはないでしょうか。若い方達は知らないかもしれませんが、これはアメリカから輸入されたある育児書に提唱されていたもので、抱き癖をつけないように育てなければならない、という、現代では間違った認識を堂々と教えこまれてしまったためです。

当時は、日本はアメリカに「追いつけ追い越せ」の風潮が激しく、高度経済成長が著しい時代でした。そんな中、子育ての新しい風潮ももしかして、黎明期にあったのかもしれません。そこへアメリカから入ってきたのが、抱っこしないほうがよいとする育児法でした。高度経済成長でお金を持ち始め、おしゃれで洗練された生活に次第に走っていった、日本人のお母さん達がこの一見ファッショナブルな育児法に食いつかないはずがありません。だから、高度経済成長のときに育児をしたことのあるお母さん達は、「抱き癖」を警戒しがちなのでしょう。しかし、現代になり、その弊害が指摘されるようになってきました。抱っこしてもしすぎることはなく、むしろ抱っこして育てている未開の土地の赤ん坊のほうが、よほど賢く早い発達を見せている、ということが研究などで発表されるようになってきています。

脳の発達からいえば、寝かされてばかり、放っておかれるばかりの赤ちゃんの脳は、発育が遅れるということまでわかってきています。確かに静かな環境も必要なのですが、眠るときには、いつもいつもベッドで横たわるだけ、というよりは、ゆりかごやバウンサーなどで優しい揺らぎをもたらしてあげるといいでしょう。リズミカルにゆれるという刺激が眠りに心地よく誘い、しかも、脳にとってもよいので、ぜひ利用したいものです。ただ、強い揺れは禁物です。揺さぶられっこ症候群にならないよう気をつけてください。

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